【銅・マンガン】サプリメントなどによる摂取は不要

主に骨、骨格筋、血液に存在します。銅はたんぱく質と結合し、広範な生体内反応の触媒作用の役割を担っています。銅は酵素の活性化に作用し、エネルギー生成、鉄代謝、神経伝達物質の産生、活性酸素除去などに関与しています。また銅は鉄とともに造血機能にも関わっています。

必要量と含有量

通常の食事で銅が不足することはあまりありません。銅の1日の必要量は、約0.8mgです。そして現在の摂取量は成人男性で1.20mg前後、成人女性で1.03mg前後と必要量を満たしているため、サプリメントなどによる補給は必要ありません。

 食品食品100gあたりの銅の量
魚介類かき0.89mg
さざえ0.73mg
車エビ0.62mg
肉類羊肉0.15mg
豚肉0.12mg
牛肉0.12mg
野菜ホウレンソウ0.15mg
アスパラガス0.13mg
きゅうり0.11mg
その他紅茶2.10mg
せん茶1.30mg
納豆0.80mg

過剰になると

銅は過剰に摂取しても速やかに排泄されるため、健康な人では通常の食生活で過剰症が問題となることは、ほとんどありません。サプリメントなどで10mgを超える銅を摂取すると銅過剰状態となります。

  • 肥満、糖尿病
  • 高血圧
  • 心疾患、腎不全

マンガン

マンガンは、酵素の活性化を行っており、骨代謝、糖脂質代謝、運動機能、皮膚代謝等に関与する。生理的作用としては、結合組織と骨の形成や内耳の発育形成、耐糖能、生殖能、脂質代謝、成長および脳機能への関与が報告されています。

必要量と含有量

通常の食事でマンガンが不足することはあまりありません。マンガンの必要量は男性で約4.0mg、女性で3.5mgとされています。しかしマンガンの吸収率は3~5%と極めて低く、大半のマンガンが排泄されるため正確な必要摂取量を定義することは困難だとされています。ただし完全静脈栄養施行患者において欠乏する可能性のある栄養素、あるいは補給が必要な栄養素とされています。

 食品食品100gあたりのマンガンの量
魚介類しじみ7.30mg
あさり1.24mg
かき0.38mg
肉類鶏肉0.18mg
豚肉0.16mg
牛肉0.04mg
野菜しそ2.01mg
レンコン0.80mg
たけのこ0.55mg
その他玉露71.0mg
ヘーゼルナッツ5.24mg
くるみ3.44mg

過剰になると

長期的な過剰摂取やサプリメントなどで11mgを超えるマンガンを摂取すると、強い精神障害やパーキンソン病に似た中枢神経系障害、マンガン肺炎が起こります。穀類、豆類、木の実などを中心とした食事の方、菜食主義者はマンガン含有の食物が多いため、マンガン摂取量が11mgを超えることがあります。

  • 精神病
  • パーキンソン病
参考

厚生労働省、「統合医療」情報発信サイト

国立健康・栄養研究所

厚生労働省、「平成28年国民健康・栄養調査報告」

「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書

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